最初に買うカメラって迷うよね、という話。(読み飛ばし推奨な前知識・画素ってなに?編)
前回の記事はこちら。
APS-Cとフルサイズが画素数が近い場合ってあるの?多ければ多いほどいいんじゃないの?
と、一般的には思われていますすし、実際多ければ多いほど(ドット数?が多いため)精細な写真になりやすいのですが…
「画素」というものはセンサーの上に乗っかってる(敷き詰められている)ものなので、同じセンサーサイズの場合、画素数が大きくなるほど一つ一つの画素自体は小さくなります(逆に画素数が少ないと一つ一つの画素自体は大きくなります)。
実はこの画素一つ一つが集光する力と役割を持っているのすが、当然これも大きいほど集光効率…高感度性能は上がります(厳密にいうと少し違うのですが、ざっくりいうとこんな感じ)。
つまり他が同条件下だと画素数が少ないほど高感度性能は上がるという逆転現象が起きるわけです。設計に無理がない故の強みですね。
高感度性能が高いとレンズが捉えた光と色、をほぼ取りこぼさず受け止めて記録できるんですね。
とくに暗所(室内撮影や夜間撮影)で大きな差が出ます。
ISO(電気的に集光)をかなり上げても画質が落ち込まないので、SS(シャッタースピード)を上げられるようになり、いろんな状況下で三脚に頼らない手持ち撮影がしやすいというメリットもあります。
SSを上げやすいということは手ブレ被写体ブレを防ぎやすいということでもあるので、スポーツやレース、運動会といった動く被写体を撮影するときにも強いということですね。
逆にこの性能が低いと取りこぼしが起きて、その抜けを機械的(シミュレーション)に補完する為、画質の低下(主にノイズの増加)を招いてしまうわけなんですね。
ただまぁ屋外、とくに晴天下の撮影ではそこまで性能が落ち込むことはまずないし、暗所でもISOは上げにくいですが(ノイズが大きく増える)、SSを下げて三脚を使うか、気合で手振れなしで撮れるようにするなりすれば、ある程度はなんとかなります(動く被写体は多少のノイズは覚悟)。
ちなみに最近のカメラ界全体の高画素化は、画素性能が大きく上がったことによる影響によるものなので、新しい高画素機が古い低画素機より高感度性能が低いということでもないのでご安心を。
同じセンサーサイズのときの画素数の違いは、特徴自体が変わるので、目的によって機種を選ぼう!
上記の特徴があり、さらに画素数が少ないとカメラ側が連射処理をしやすくなる(らしい)ため、画素数低めの機種は暗所、動きもの撮影に強い機能をたくさん載せて特化させられることも多いので、実は高画素機よりも高性能な上位機種として扱われることが多いのです。
実際に状況をを選ばず撮影できるので、シャッターチャンスを逃しにくいという大きな強みを持ちます。
実際、NIKONのAPS-C最上級機D500は下位、中位機種より画素数自体は少ないのです。
逆に高画素機は機能少なめにされることも多いものの、その場合でも精細な写真になりやすい、トリミング耐性が高いといった高画素機ならではの長所は健在です。望遠にもやや強くなりますね。さらに意外と、低画素機よりお値段控えめな場合が多いのです(笑)
室内、動きもの撮影が多い、とくに「シャッターチャンスを逃したくない状況での撮影が多い」人は画素数低めの機種を検討してみるのもいいかと思います。
ちなみにフルサイズはひどく画素数が大きいように見える場合でも、APS-Cの約2倍の面積があるので、実際に2倍の余裕があるのです。
やっぱりフルサイズはすごいのです(^ー^;)
というわけで今回も少し長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!